リビングウィル

2015年6月11日

リビング.ウィル
これはどのようなものとして、とらえられているのでしょうか?

生前発効の遺言書、内容は?

リビング.ウィルとは、延命治療を拒否して尊厳死を求めるものという簡単なものではなく、本人がその時の状態を理解して、起こるかもしれない状況を想定して、意思表示が反映されたものが望ましいと思います。

病気にならず元気なときに考えていること、何か病気にかかってから考えること、また50歳代で考えていること、70歳代で考えること、死が身近に迫ってきて考えること、少なからず変化していくものです。

また医療の進歩に伴ってどこまで治療を希望するのか、どこからを延命治療とするのか、またその時の本人を取り巻く家族環境によっても大きく左右されるのではないでしょうか。

家族と言えども、死が身近に迫ってきてから治療方法を話し合うのは大変なものがありますし、また本人が高齢になってきていて現状を理解する判断能力が低下していることも起こりうるので、やはり日頃からどのように生きて最期の時を迎えたいのか話をしておくことは大事なことです。

もちろんリビングウィルを書面として残しておくことはひとつの方法だと考えますが、毎年、見直す、または病気にかかってからもう一度身近に死をとらえて考え直すなどの繰り返しは必要なことだと思います。

誰にでもおとずれる死ぬということは、並大抵の簡単なことではないので、いかに生きていくかをしっかり考えて、どのような最期の時を迎えたいかを考えおくことも必要です。

ただ、人間の心は変化していくものなので柔軟にその時にあった選択肢を選べることが、自分自身もまわりの家族も納得して生きていける方法でしょう。
 

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