健康診断の基準

2014年6月25日

健康診断の基準
この春に、日本人間ドッグ学会が、新たな健診の基本検査の基準範囲を発表しました。
従来の基準と違い、新基準は健康とされる範囲が広がった形となってしまい、医療現場においても混乱を招いています。
結果から、言いますと、今回の値で基準範囲だったからといって、治療を受けなくてもよい、薬を中止してもよいというわけではありません。と、日本人間ドッグ学会が説明しています。
今回の新基準を出した、母集団は、いま健康な人という中での数値であったということを、理解していただきたいと思います。

個人、個人の生活習慣ですとか、家族歴、遺伝的要素などによって治療方針は変わります。
すぐに薬を服用する必要があるのか
まずは、生活習慣を改めることによって改善をはかるのか、
減量が必要なのかなど、
判断はわかれることになると思います。

健診の検査データーの値は、これから10年、20年先に、健康で生活をおくれるようにするために自分自身が何をしたら良いのかを考えるきっかけになれば意味のある健診になると思います。

また、人間ドッグだけでは、いくら1年に1回受けていても、健診の項目によっては、癌を早期に発見することはできません。自分自身が受けた健診の内容をよく理解しておく必要もあると思います。
20歳を過ぎれば、女性は子宮癌、乳癌の検診を、40歳を過ぎれば、胃カメラ、大腸癌などの検診を受けていく必要があります。

もちろん不調を感じたり、何か違和感があれば、早めに受診することが何より大事なこととなります。

健診の検査結果の数字だけに振り回されることのないように、自分自身の生活を見直すことが大事なことになります。

ページトップへ戻る